新卒3か月目で転職したら人生好転した

20代独身男性の叫び

新卒一括採用。
今まで何人の大学4年生が奔走してきたことでしょう。

私もそのうちの1人でした。

結果的には、新卒で入った会社を3か月で
退職することになります。

しかし、それで人生が好転したと感じているので
今回はその話をします。

死闘 魂がすり減った新卒就活

私が本格的に就活を始めたのは大学三回生の頃。
22卒の代です。
特別やりたいことがなく、マイナビとリクナビを見漁り、
とにかくエントリーする。
典型的な文系大学生でした。

このままでは絞り切れないと思ったので自己分析に力を入れました。
今でこそ実感しますが、自己分析とは就活のためにやるのではなく、
常日頃から自分のためにやるものですね。
まあでも当時の自分はそのことに気付けていませんでした。

自己分析の結果、

「それなりの規模で、安定した事業を行い、福利厚生が充実した会社に行きたい」

という答えに行き着きました。
私は服が好きなので、アパレルがしたい気持ちもありました。
しかし、アパレルは給与が低く、休みも取りずらい。
そんなイメージを抱いていました。
就活初期の頃はアパレルにもエントリーはしていましたが、
次第に、上記の答えに沿うような会社ばかりを見るようになっていきました。

事業内容に興味が持てるかどうかは二の次、とにかく条件重視の就活。
結果は、内定を2社から頂くことができました。
2社とも工作機械を扱う商社です。
大学4回生の9月頃でした。
エントリーは100社以上、
説明会に参加したのは20社前後、
面接までこぎ着けたのは10社前後。

そして内定は2社。

自分の能力のなさに絶望していました。
精神的に参っていたため、友達からの誘いも断ることが多かったです。
もう二度と同じ気持ちは味わいたくないですね。
そんな絶望就活を経て、2022年4月から新社会人となりました。

続・死闘 新社会人の始まり

2022年4月。
地元の京都を出て、大阪での生活が始まります。
学生から社会人へ、実家暮らしから一人暮らしへ。
環境がまるごと変わり、不安とワクワクが入り混じっていました。

最初の1週間は同期と一緒に本社研修。
座学であったり、取引先に訪問したり。
主に、話を聞いて学ぶ期間なので
仕事をしているという感覚があまりなく、この頃は楽しかったです。
同期と飲みに行ったりもしていましたしね。

そして研修が終わり、部署配属。
ここからが死闘の始まりです。
私が配属されたのは関西で一番忙しいと言われている部署でした。

新入社員がまず取り組むのは、見積書作成、発注業務、電話対応です。
先輩社員にミスを指摘されながらも、ひたすら業務をこなす日々。
事業内容に興味がなくても、
仕事なら割り切れると考えていた自分が甘かったようです。
興味のないことをやり続けるのが思っている数倍キツい。

事務所には、疲れ切った顔で常に緊張感が漂う営業社員。
私は営業職で入社したので、ゆくゆくは外回りを任される予定でした。
すなわち、未来の自分の姿です。
近いうちに自分がそのような姿になることを想像すれば
当然モチベーションは下がります。

入社1か月目の段階でうっすら辞めたいと思っていましたね。
その気持ちに拍車をかけたのが部署長との営業同行です。

ちなみに部署の方たちはみなさん良い人でした。
厳しい時もありましたが、
忙しい中でも私のことを気にかけてくれていましたから。

工作機械を扱う商社なので、取引先は工場や工具屋です。
なんとなく察しがつくと思いますが、そういう業界は厄介なジジイが
たくさんいます。
部署長に同行した取引先がまさにそうでした。
昭和にタイムスリップしたのかと思うぐらいに。
おもんないオヤジギャグに、風俗の話、酒イキリ。
令和の若者にとっては劇薬です。

そんな風に毎日を過ごしていくうちにとある気持ちが芽生えます。

「やっぱアパレルやりてえ」

人間は一生のほとんどを仕事に費やします。
厄介なジジイを相手に、興味のない商材を売り続ける。
本当にそんな人生でいいのだろうか。
いい訳がありません。
入社2か月目にして転職活動を始めました。

希望 働きながら転職活動

このタイミングでもう一度自己分析をし直しました。
そして、気付いたのです。
自己分析とは、常日頃から自分のためにやるものだと。

「自分の好きなことを仕事にする」

これが新たな私の答えでした。
人生の大半を興味のないことに費やすのは私には無理。

好きなことを仕事にするうえでの懸念点はやはりお金です。
ですが、私はお金を諦めた訳ではありません。
自分のやり方次第ではアパレルでも稼げるし、
収入の柱を増やす副業という手段もあります。

人生を充実させるために、今いる環境から向けだすことが最優先事項でした。
お金のことは転職してから考えればいい。

仕事から帰ってきては、求人サイトを眺め、エントリーシートを書く。
もちろんアパレルに絞っての就活です。
仕事でクタクタなのに、不思議と就活をしている時は心躍っていました。
前に進んでいる感覚があったからですね。
新卒の時はあんなに苦しかった就活がこの時はむしろ楽しかった。

就活を始めてから1か月もしないうちに、運よく内定を頂きました。
それも妥協ではなく、本当に働きたいと思える会社でした。

この時の就活は、エントリー2社。
そこまで苦労せずに終えることができました。

心の底から喜びを感じていましたが、最後の試練が待っています。
部署長に「辞めたい」と伝えなければなりません。

緊張 退職手続き

内定を頂けたのは6月の頭頃。
実際に働き始めるのは7月中旬。
いろいろ準備があったので、
6月末日で退社する必要がありました。

退職を自分で伝えるのがこんなに緊張するとは思いませんでしたね。
この時は退職代行について調べまくっていたし、
頼ってしまおうかと本気で悩みました。

ただこんなことにお金を使うのがアホらしくなり、
人として大事な何かを失ってしまう気もしたので
自分で伝えることにしました。

本気度を伝えるために退職願も書きました。

部署長はかなり忙しい人だったので、
内定をもらった次の日にいきなり退職の相談をするのは不可能でした。
その日は普通に働き、普段は会社に置きっぱなしのノートパソコンを持ち帰って
社内チャットで部署長にメッセージを送りました。

「相談したいことがあるのですが、明日お時間頂けますか?」

返信は

「なんか嫌な予感がするなw」

でした。

もうこの時点で察していた様子。
柔らかい雰囲気の返信でホッとしたことを今でも覚えています。
部署長は本当に良い人でした。
この日の眠りはとても浅かったです。

次の日、朝イチで部署長と面談。
アパレルがやりたくなり、もう既に内定をもらっていることを伝えました。

「立場上はお前を引き止めなあかんねんけど、止める理由が見つからん。
自分のことに責任を持ってやりたいようにやればいい。」

ざっくりとこんなことを言われました。
なんというか、拍子抜けでした。
もちろんいい意味で。

部署長はあっさり承認してくれましたが、それだけでは終わりませんでした。
会社側は、新卒社員を3か月で退職させるのはまずいと判断したらしく、
支社長と面談することに。

この面談はあの手この手で引き止められましたが、

「もうすでに決めたことなので」の一点張り。

最終的には支社長も納得してくれ、無事退職することが決まりました。
退職が決まってから2週間ほど出勤し、残っていた有休を消化して
ちょうど6月末日で退職することができました。

自身に確固たる意志さえあれば退職はスムーズにいくと思います。
大事なのは、決して折れないことです。
退職代行に頼らず、自分で伝えて正解でした。

続・希望 好きなことを仕事に

2022年4月入社、6月退社。
3か月で退職しました。

同年7月から2024年現在もアパレルで勤務しています。

結論から言うと転職して大正解でした。
もちろん現職もつらいことがありますが、
好きなことなので頑張れます。
つらくない仕事はこの世に存在しないので、
何なら我慢できるのかを自分で理解する必要があります。

ちなみに給料は上がりました。
これはラッキーでしたね。

転職して私が感じたのは、

新卒カードを上手く使えなかったとて、どうにかなる

自分の軸さえはっきりしていれば、早期退職でも問題ない

ネットの意見は当てにならない


ということです。

どこどこに就職できたら勝ち組、入社したらとりあえず1年は続けろ、
などなど。

ネットには人を惑わす情報がたくさんあります。

ネットは便利ですが、
どうすれば自分の人生が上手くいくかは教えてくれません。

新卒就活が上手くいかなかったとて、なるようになります。
現に私はそうなっていますから。

この記事が少しでも
病んでる就活生や新入社員の励みになることを願っています。

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